DWEを買った後に、「フォニックスに対応してないの!?」とショックを受ける方がたまにいらっしゃいます。
フォニックス(phonics)がわからない方のために説明しておくと、フォニックスは、主にアメリカやイギリスのような英語圏で使われている音声学習法です。
実情としては、近年少しずつDWEの正規会員専用サイトでフォニックスの動画もアップされるようになってきました。でも、数が少ないんですよね。
ただ、フォニックスはYouTubeにも沢山動画があるので、「DWEとはまた別に、高額教材を買わなきゃ」と焦る必要はありません。
「DWEとは別にフォニックス対応の英会話教室に通いたい」という方は両方やるのがベストですが、実はフォニックスは無料の動画でもかなり勉強できるのです。
発音の基礎学習にフォニックスは必須
発音の基礎となる部分をフォニックスでしっかり学習しておくと、英語のつづりを見たときに正しく発音できるため、その後の英語学習がスムーズになると言われています。
DWE(ディズニー英会話)の教材は残念ながらフォニックスに対応していませんが、
「フォニックスはフォニックスで勉強すればいい」
と、DWEとフォニックスを併用する方が多いようですので、双方の教材の良い部分を大事にしながら取り組むのがオススメです。
では、フォニックスとディズニー教材は具体的にどのように併用すると良いのか?
ということをお話します。
フォニックスってどんなメリットがあるの?
「どういう良さがあるの?」
という方のために説明しておくと、フォニックスは英米の小学校で用いられている、日本でも広く教育の場で用いられている学習法です。
「正しい発音を子供に学ばせたい」という方にとって必須とも言えるもので、フォニックスの歴史は何と18世紀からはじまっています。
具体的にどんな内容?
たとえば日本ではuを「ウ」と発音します。
しかし、伝統ある学習法であるフォニックスではuを「ア」と発音するように教育するのです。
また、「oo」という綴りを見ると、日本で育った人々は「オオ」と発音しますが、フォニックスの場合「ウー」と発音します。
このふたつの例を挙げるだけでも、日本の一般的な英語教育とは大きく異なることが伝わることでしょう。
正しい発音を学ぶと発音が綺麗になるだけでなく、耳にした英単語を正しい綴りで書けるようになるといった良さもあるため、フォニックスの利用者は日本でも徐々に増えているのです。
他にも、「サイレントE」のような「発音しないE」についても、フォニックスではわかりやすく指導されています。
【日本人向けのかわいいフォニックスHP】あいうえフォニックス
https://aiueophonics.com/
日本の英語教育のレベルが低い理由
韓国にGDPで抜かれ、英語教育でも遅れを取っている日本
ところでみなさんは、「韓流アイドルって何であんなに英語が堪能なんだろう」と思ったことはありませんか?
男性アイドルグループの BTSのリーダーや、女性アイドルグループaespa(エスパ)のジゼルは、国連総会で英語のスピーチをこなしており、彼ら以外の韓流アイドルを見ていても、当たり前のように流暢に英語を話す人が少なくありません。
「アイドルになるような人は実家が太くて、英語教育にお金をかけられるような環境に生まれたんだろうから……」
なんて思っていらっしゃる方もいるかもしれませんが、少なくともBTSのリーダーは独学。事務所が英語教育に力を入れているから……ということではない場合が多いようです。
韓国はアジアにおける英語教育の先進国
英語能力指数(EF EPI)のランキング
英語能力指数(EF EPI)のランキングを見ても、韓国50位、日本92位と、日本の英語教育のレベルが「低い」であるのに対し、韓国の英語教育レベルは「標準的」となっています。
【2024年版】世界最大の英語能力指数 ランキング
https://www.efjapan.co.jp/epi/
昨今の日本は確かに、家庭年収が英語力に直結する傾向にあります。
質の良い英語教材や英会話教室に恵まれた子とそうでない子の英語力に差が生まれるのは「当然」といった見方をする人が多いかもしれません。
しかし、韓国は世帯年収が子供の英語力に比例しやすいことにいち早く着目。
1997年以降、英語を小学3年生からの必修科目にし、さらに、世帯年収が低い家庭に生まれた子の学習環境を少しでも良くするために、子供向けの英語図書館を町中に増やし、そういった公的施設を通じ、英語教育に特化したキャンプや英語プログラムなどの体験学習に無料、あるいは格安で参加できるようにしているのです。
これらの事実が何を表すかというと、語学は初期教育が大事、ということに他なりません。
英語が堪能な若手の韓流アイドルの多くは、小学3年生から英語教育を受けています。
GDPの動きを見ていると、日本の教育の現場を思い返し、反省すべき点が多く見つかりますが、特に筆者が思うのは、「語学は早くはじめるに越したことはない」、ということです。
日本がもっと早く、語学学習をいかに効率的におこなうべきかといったことに気づいていれば、2024年のGDPのランキングも、もっと違ったものになっていたのかもしれません。
日本と韓国のアイドル市場の違い
また、アイドル市場が日本とは全く異なることも、韓国の英語レベルの高さの理由のひとつだと言われています。
というのも、日本の一般的な芸能事務所が「アイドルは国内で流行すれば十分」と捉える傾向にあるのに対し、韓国の芸能事務所や韓国系の日本の芸能事務所はアイドルの市場規模を「小さい」と捉える傾向にあり、海外市場に躍り出ることを想定したプロデュースがおこなわれているのです。
韓国では1997年から、日本では2020年4月から。
小学校でも本格的に英語教育が開始しています。
年数を見ただけでも、日本の義務教育がどれだけ他国に遅れを取っているかということが明白です。
GDPでも英語教育でも、韓国に遅れを取ってしまった日本。
こんな状況だからこそ諦めずに、「効率の良い勉強法」を続けていくことが功を奏します。
視野が狭くならないよう、時には海外のエンタメに触れてみることも大切です。常にアンテナを立てながら教育することで、後悔の少ない英語教育が叶います。
DWEとフォニックスはどう併用するといい?
最適解は「年齢に合わせて、大人も一緒に学ぶ!」
フォニックスは3歳から臨界期(9歳頃)まで、ディズニー英会話は0~12歳が対象年齢です。
臨界期とは、語学を習得しやすい時期と言われている時期のこと。
臨界期を過ぎてしまうと、語学の基礎的な部分を習得しづらくなってしまうと言われています。
カタカナ英語にあふれている日本。
9~10歳を過ぎて、日本人ならではのカタカナ英語の発音をすっかり体得した後でフォニックスをはじめても、確かに覚えづらそうです。
とりあえず、日頃はプレイアロングやシングアロングで遊んでもらい、3歳くらいになったらフォニックスを導入。
という流れにすれば、正しい発音を習得しながら、ディズニー英会話も進めることができます。
また、英語ができないお父さん、お母さんで、お子さんが教材に興味を持たないことで悩んでいる方が、ぜひ、「大人が先に学ぶ」つもりで教材と接しましょう。
大人が英語を楽しんでいると、「楽しそう!」と子供も興味を持ちやすくなります。
「どうせずっと日本で暮らすんだから、英語なんて喋れなくても」
と英語に否定的な方もいますが、そんな方も、周りを見ていて、
「英語が話せる方は年収が高い」「世界が広くていいな」と思ってしまうことがあるのが正直なところなのだろうと思います。
英語教育に限らず語学学習は、お子さんにとっても、親御さんにとっても可能性を広げてくれるものです。
でも、時間が無尽蔵にある訳ではありません。
ぜひとも、着実かつ効率の良い学習法で、楽しみながら英語を学んでいきましょう。