英検2級のテストでは、高校卒業相当のレベルの英語力が問われます。
「小学生には難しいのでは?」
「どうやって勉強すれば合格するの?」
と、はじめは不安を感じるかもしれませんが大丈夫。小学生でも英検2級に合格する子は沢山います。
まずは情報をしっかり収集したうえで、お子さんが計画的に勉強を進められるようにしましょう。
この記事の中では、「DWEを持っている家庭では、英検2級の勉強をどういう風に進めるといいの?」といったことを解説するので参考にしてみてください。
英検2級に合格する小学生ってどんな子達なの?
幼児英語教育をしっかり受けてきた子が大半
小学生ながら英検2級に合格している子というのは、意外にも大勢います。
しかし、「意外と簡単だから小学生にも合格できる」、ということではありません。
高校卒業レベルの英語力のテストを小学生が解くというのは大変なことですし、合格できる子はやはり、合格できるように沢山沢山勉強しています。
帰国子女だったり、英検指導の塾に1~2年通っていたりと、ある程度英語力に自信のある子が受験するので、おのずと合格率も高くなるといった背景があるので、もしお子さんが不合格になってしまったとしても、「チャレンジしただけでもすごい」と前向きな言葉で励ますことが大切です。
「レベルの高いことにチャレンジするんだ」と覚悟を決めて、ひとつひとつ学んでいきましょう。
DWEだけで英検2級合格を目指すことは可能?
DWE(ディズニー英会話)は、英検の勉強に生かすこともできますが、英検の内容に対応している教材というものではありません。
英検対策のできる塾に1~2年は通った方が安全ですし、いきなり英検2級に挑戦するというのは無謀にもなりがちで、成功体験というより挫折を与えてしまうことにもなりかねません。
要領のいい子はDWEを取り組んだだけで英検5~3級レベルの問題を解けてしまうようですが、DWEとは別に英検対策もしっかりおこなうべきだと言えます。
英検2級のテストの内容
<一次試験>85分の筆記テスト+25分のリスニングテスト
<二次試験>7分程度の面接形式のスピーキングテスト
一次試験の内容は、短文・長文の語句空所補充、長文の内容一致選択、英作文(80~100文字程度)、会話の内容一致選択(リスニング)など。
二次試験のスピーキングテストでは3級よりも沢山のことを話すことになるので、日常のあらゆる出来事を英語で即座に口頭で表現できるようにしておいた方が安全です。
日頃からトークアロング+リトリーバル法で土台作りを
DWEのトークアロングは、単語テストに使えます。
リトリーバル法(再現しながら記憶を定着させる暗記法)を取り入れて、単語カードの単語を何も見ずに紙に書いたり、何も見ずに声で再現したり、ということを繰り返していくと記憶が定着しやすくなり、単語力が培われます。
「どうしても語学が苦手」というお子さんも、2級の内容を網羅している『でる順パス単(旺文社)』を使って1,700語程度を押さえておけば、わからない慣用句があったとしても、単語を拾い読みしながら解答を推測することが可能です。
小テストやリトリーバル法を取り入れて学習すると、覚えづらいことも頭に入りやすくなるのでぜひ試してみましょう。
シングアロングを使って「英語に耳を慣れさせる」
時間に余裕があるならできれば1日1時間は、レベルに合った英語の音楽や映像を観たり聴いたりしましょう。
「たまに気が向いたときに英語を聴くだけ」というお子さんはどうしてもリスニングが伸びづらくなってしまいます。
また、家庭の中でも外でも、自然と英語に触れられるように環境を整えておくことも大切です。
ポイントは【レベルに合った英語表現を沢山聴く】ということ。
あまりにもレベルのかけ離れた、わからないことだらけの本を読んでも「意味がわからない」というストレスを抱えるばかりになってしまうのと同じで、レベルが高すぎる英語表現を延々と聴いても、ストレスになるばかりで耳が鍛えられません。
DWEのDVD(ストレートプレイ)を観たり、移動中の車の中でシングアロングを流すようにしたりと、ちょうど良いレベルの英語を沢山聴くようにしておくと、段々英語に耳が慣れてきて意味を理解できるようになっていきます。
普段から英語に耳を慣れさせておきましょう。
ライティングは模範的なフレーズを暗記
テストで使えるテンプレート、役立つフレーズなど
DWEは残念ながらライティングには対応していません。
英検2級対策用のテキストはどちらにせよ必須なので、良いものをおうちに揃えてみましょう。
また、ディズニー英会話ユーザーのお子さんに多いのは、「リスニングやリーディングは得意で何となく解けてしまうけど、英作文を書くことはできない」という子です。
国語が得意なら、ライティングにも才を発揮できたり、特訓すれば何とかなったりするのですが、「国語の作文も苦手で英語のライティングもあまりしてこなかった」というお子さんは、ライティングを集中的に特訓する必要があります。
とはいえ、世の中には英検のライティング対策ができる教材が数多にあるので、不安になりすぎる必要はありません。
また、緊張しやすい子には、解答用紙の見本を英検ウェブサイトからDLして日頃使わせるようにしておくと、テストの時も落ち着いて解けるようになります。
まとめ
お子さんに合った学習法を
一番大事なのは、「夢中に勝るものはない」ということです。
勝ち気な子は、塾でライバルができると英語に急に熱心になったりしますし、記憶力がずば抜けている子は英作文を400文字程度丸々暗記してしまうことがライティング対策になったりします。
スマホを手放さない子には、英検2級関係のアプリをDLさせるのも良いかもしれません。
「単語を400個覚えた」など、「数」を自慢したいタイプの子には、単語やフレーズの小テストを沢山解かせるのもオススメです。
英検対策の塾にも色々あり、大人数の方が楽しめる子もいれば、「周囲の音に影響されやすいので少人数の方が合う」という子もいます。
情報収集をしっかりおこない、お子さんに合った教材を調達し、合格できるような環境を整えるところから頑張ってみましょう。